表題のとおり、先日当店にて行われた「フィニッシングコンテスト2018」の審査結果を発表します。
ガレージキット可で仕上げのみ評価という当店では初の試みでしたが、
お客様には前向きに受け取って頂けて嬉しい限りでした。
そして審査においてはそれが明暗の分かれ目となり、
従来のコンテストと違った結果となったのが興味深かったです。
ちなみに今回の出品数はガンダム部門20作品、キャラクタ部門14作品、ミリタリ部門9作品、スケール部門5作品、
合計48作品でした。
静岡ホビーショーの合同展示会、地元サークルの展示会と時期が重なった為か、普段よりは少なかったですが
それでも50作品近い出品。たくさんのご参加ありがとうございました!
では前置きはこの辺にして結果発表いきます!
※コメントはガンダム・キャラクタが(大)、ミリタリ・スケールは(池)となります。
パネル毎の塗り分け、差し色、グラデーション、チッピング、ドライブラシ、マーキングという
「仕上げ」を意識しつつ、どれも「しただけ」ではなく高いレベルで仕上がってるのが高ポイントでした。
メタリック塗装とメタルシールを用いた、反射を意識した仕上げが高評価。
骸骨の部分をツヤ消しにして質感を変えていたりと、細かな部分の気配りも良かったです。
クリア外装を使ったアプローチで透けて見えるシルバーの表現が良かったです。
淡いグラデーションとスミイレでまとめられた本体も珍しい作風でした。
かなり昔のレジンキットですが多彩な技法により、古さを感じさせない仕上がりは見事。
特に爪やコンバーターの飴色は材質を感じさせる生々しさがあります。ダブル金賞も頷ける完成度の高さでした。
今コンテスト唯一の怪獣枠でソフビキット。単調になりがちな表皮を的確なグラデーションにより、
着ぐるみのような質感としてるのが高ポイント。口内の表現もらしくて良いですね。
キャラクター部門 特別賞 「ヘンリエッタ」 すーめだか様 2pts
こちらもレジンキットでの入賞。ご本人が意識したという肌の静脈の塗装が面白い仕上がり。
グラデーションはやや地味めですが、キャラクター性を考えると良い塩梅だと思います。
メインカラーをマジョーラカラーで塗装。全面に程良い偏光を見せています。
デカールの厚みもなく表面処理も素晴らしいです。
飛行機の光沢やエンジンカウル内のバイピングが秀逸。
正面から覗く配管部分の精密さにも注目しました。
銀色部分にはアルミ箔を使用し、上手くキットに馴染ませています。
使用感ある本物らしい雰囲気が上手く出ています。
海賊が所持していたラッパ銃を塗装で重厚に再現。
ストック部分が本物の木材と見間違えるほどリアルに表現されています。
ミリタリー部門 銀賞 「マチルダ歩兵戦車withトラネコンスキー隊」 田中俊裕様 3pts影の付け方が上手く、車体をどこから鑑賞しても絵になる作品となっています。汚し過ぎず、そのまま博物館にあるような錆びれ具合が目を惹きます。ミリタリー部門 特別賞 「M3リー後期型」 森本章様 2ptsそつがなく戦車模型のお手本といえる作品。使用箇所が多く、汚れる箇所をよく研究して剥がれ表現を行っているのが伝わります。
・・・ということでいかがだったでしょうか?参加してくれた皆様、お疲れ様でした!なお次回コンテストは7月中旬頃の締め切りを予定。ガンプラ部門のみGBWC予選兼でその他部門は通常どおりとなる予定です。※ガレージキットは今回(フィニッシング)のみなので次回からはプラモデルオンリーです。近日詳細を告知しますのでよろしくお願いします!ではではー。